複雑で分かりにくかった介護資格を改めて、新たに設置されたのが実務者研修です。以前のホームヘルパー1級に該当する資格で、初任者研修よりもより深い介護スキルを身につけられます。また、実務者研修は、介護福祉士の受験条件として資格取得が義務付けられています。
実務者研修は、通学制から通信制まで様々な講座が存在します。通信制なら、いつでもどこでも自分の好きなタイミングで勉強することができます。通学制の場合は、昼間に受講する全日コースや夜に受講する夜間コースなど、講座が開かれている時間が異なります。仕事や家庭との折り合いをつけて、利用しやすい講座を探しましょう。
いくつかの講座を比較してみて、気に入ったものが見つかったら早速申し込みましょう。すぐに申し込むのが不安だという方は、資料請求を利用してみるといいでしょう。講座によっては無料で資料請求できるので、より詳しい情報が欲しい方は、利用してみてください。
講座に申し込んだら、開始タイミングに合わせて受講しましょう。通学制のスクールなら、介護経験が豊富な講師から直接学ぶことができます。資格取得に関することはもちろんですが、介護の現場で気になることがあれば遠慮なく尋ねてみましょう。通信制でも数日は通学する必要があるので、その際に講師から直接話を聞いてみてください。
実務者研修では、研修時間が450時間、月でいえば6ヵ月と定められています。しかし、すでに介護関係の資格を取得している場合は、一部科目が免除されるため、人によっては早く修了できる可能性があります。同様に、資格取得に必要な費用は15万円前後だと言われていますが、一部科目が免除されれば2万円程度安く受講できる可能性があります。
実務者研修を修了することで、介護福祉士の受験資格を得ることができます。また、受験資格を得るだけでなく、介護に必要な知識や実技が一通り身につきます。
実務者研修の講座を全て受講することで、自動的にサービス提供責任者になれます。初任者研修よりもスムーズにサービス提供責任者になれるでしょう。
介護初心者には初任者研修が人気ですが、介護の経験がある人には実務者研修が人気です。実務者研修の資格を取得すれば、初任者研修ではできない「たん吸引」や「経管栄養」といった措置も行うことができます。
実務者研修の資格を取得すれば、特別養護老人ホームや老人保健施設といった施設サービスはもちろん、グループホーム等の地域密着サービスやデイサービスでも仕事を得られます。実務者研修では直接的な介護スキルだけでなく、事務作業や介護職員への指示・教育についても学べるので、一般的な介護資格に比べると圧倒的に活躍の場が広いといえるでしょう。